イマドキのファッションとはかけ離れた、和洋折衷的なモノで一瞬退きそうになった…。
バイト先の古着屋で見つけたモノを自己流にアレンジしたモノらしい。
まずは腹ごしらえという事で近くのパスタ屋へ行く事にした。
現在は大学4年。海外留学目指して、バイトに励んでいるらしい。
実家は福井。こちらでは親の仕送りで一人暮らしをしているらしい。
見た目は決してかわいいとは言えない感じだったが、
格好と同じくゆぅの話はどこか独特の雰囲気があり、
俺にはそこが妙にかわいらしく、俺のツボにハマった感じだった。
出会い系サイトを使ったのは、恋人や友達を探していた訳ではなく、
たまたま見た雑誌に広告が載っていて、興味本位に登録してみたらしい。
その後、宛も無く佐賀市内を車で走らせ、
色々な話をしているだけで、あっという間に楽しい時間が流れていった。
S大の校門までゆぅを送り、その日は別れた。
それからしばらくは、毎日メールを続けた。
メールをすれば、するほど二人の親密度は増していった。
今までの恋愛とは違う感覚に、いつしかゆぅへの想いが強くなっていった。
そして、二度目のデートは、ゆぅに福岡まで出て来てもらい、二人で天神で遊び廻った。
佐賀まで送る車の中…
「ねぇ、俺の事どう思う?」
「どうって?」
「いやぁ~なんて言うのかなぁ…一人の男として見た場合さぁ…」
「ん~大学の男の子とは違う感じだし、今は一番身近で大切な人だね」
「それって彼氏として見ていいの?」
「ん~ゴメン。今は彼氏は作れないよ」
「そう?」
「うん。今は海外留学の事で頭いっぱいだから…」
「そうだよねぇ」
「うん。向こう行っていつ帰ってくるかも判らないし。それまで待てないでしょ?」
「ん~」
と、こうしてあっけなく玉砕…
その後もゆぅとはメールを続け、お互いの悩みや相談を繰り返していた。
そんなある日、ゆぅから海外留学が決まったとの連絡があった。
そして、念願のカナダへ旅立って行った。
しばらくはカナダからメールが届いたが(最初は英文だけでスパムかと削除してしまったが)
2、3回届いて以降は音信不通となっていった。
出会い系の中の淡い恋物語はこうして幕を閉じていった…
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