俺の方が仕事が忙しく、なかなか会う事ができなかった。
そんな状況をだらだらと続けていた…。
メールは大半がさとみから送られてくるもので、
仕事の事、家族の事、趣味の話と、
普段身近な人たちには話さない事まで、
俺とのメールの中では打ち明けてくれていた。
そんなある日、二人で飲みに行く事になった。
家の近くの居酒屋。
まずはビールで乾杯し、適当につまみをつつく。
さとみのピッチは異常に早く、
俺がジョッキ1杯を空ける合間に、
生ビール3杯を飲み、日本酒に切り替わっていた。
最初は軽快に話をしていたさとみも、
徐々に口数が少なくなっていた。
ちょっと酔いが廻ってきた頃か??
と思っていた時、さとみが切り出してきた…。
「実は…最近気になる人がおるっちゃん…」
「ん??」
「今の職場の人なんやけどね…」
「そうなの?そう思ったのはいつから?」
「前から好意はあったけど…
この間、向こうから告白されたっちゃん」
「そっかぁ…」
と答えながらも、心の中で
「俺ってさとみにとって何??」
とつぶやいていた…。
「ねぇどうしたらいいと思う?」
「…」
「同じ職場やし…変になるとやり難くなるし」
「でもさとみも好意を持っとったっちゃろ?
だったら、その人と付き合った方がいいっちゃない?」
「そうかなぁ…」
結局、最後まで俺との事は切り出せなかった…。
始めから本命がいた上で、俺とメールをしたのか、
ハッキリと意思表示しない俺に見切りをつけたのか、
今となっては判らない。
また一つささやかな恋が終わった…。
その後もさとみとはメル友としてメールを続けている。
前のように毎日密なやり取りではないけど…。
ほんと恋愛って難しいよね…。
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