それから一週間以上が過ぎたある日。
またみのりからメールが届いた。
「ねぇローター売ってるお店会社の近くにあると?」
相変わらず唐突なメッセージ…。
「ん~近いと言えば近いけど…何で?」
「ローターが壊れたけん、また買って来て欲しいっちゃん」
「壊れた…?この間買ったばかりの新品だよ?」
「そうやね。でも壊れて動かん」
「それ使い過ぎなんやない??」
「そんな事ないよ…」
メールでやり取りしながら、変な妄想に耽てしまう…。
結局、翌日の20時に待ち合わせをする。
もちろん場所は前回と同じく久山の某コンビニ。
やはりみのりは先について待っていた。
つーか何時ぐらいから来ているのか??
そして、とりあえずローターを渡す。
「よかったら遊び行かん?」
みのりの一声で、二人で夜のドライブへ。
宛も無くしばらく車を走らせていたが、
志賀島の展望台へ行く事にした。
展望台の上から二人で夜景を見る。
と言っても周りは真っ暗で何も見えない…。
ほとんど会話の無いままに、暗がりの中に佇む二人。
時折吹く風が妙に心地良い。
しかし、夜景を見ているみのりの後ろ姿は何処か物悲しく映った。
たぶん、そのままアプローチすれば、容易く落ちそうな感じだった。
と言うより抱き寄せられるのを待っているようにも見える。
でも弱みにつけ込むようで…
俺の中のプライドが、それ以上の進展を許さなかった。
結局そのまま何も無く展望台を跡にした。
帰りの車の中、妙に空元気な俺だけが浮いている感じだった。
その後もメールは続けたが、
みのりとはそれ以後会う事は無かった…。
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