教えてもらった番号へ電話をかける。
「もしもし…」
明るい声の女の子が出る
サイトのニックネームを告げ、簡単に挨拶を済ませると
「実はねぇ…」
と訳ありそうな声で話が途切れる…。
嫌な予感を感じつつも話を聞くと
今電話で話をしているのはサオリではなく、その友達だという。
更に昼間メールをしていたもの、別の友達だったとサオリの友人と名乗る子は言う。
ん??話の展開がよく判らない…
その子の話では昼間メールをした子が勝手にサオリのケータイで出会い系に登録して、俺とメールをしていたらしい…
で、夜になってサオリがそれに気付き、電話で話ている子と調べていたとか…
なんかコミ入った話になり、面倒臭い気持ちを抑えながらも話を聞き続ける俺
「ふ~ん。困ったねぇ…」
なんて答えていいのか戸惑う俺に
「あっサオリが横にいるので替わりますね」
と明るい声の子は言う。
替わってどうする?と思っていると
「もしもし…」
と今度はおとなし目の声が電話の向こうから聞こえたきた。
なんとなくバツの悪い、ぎこちない会話を交わす…
「じゃあ替わりますね」とサオリ。
「でどうだった」と友達。
どうだったと言われても…?何を求められてるのか理解できないまま、
一方的に話を進める友達に面食らいながら、外に佇む俺
このまま虚しく終わるのか
とりあえず今回の旅行の事、サイトを利用している目的を話ながら、ダメ元で
「お互いヘンな経緯やけど、これも何かの縁やけん札幌で会わん?」
と投げかけてみる。
「う~んそうですねぇ。どうしようかな…」
と電話越しで二人で何か話をしているの声が聞こえる。
なんか押せばイケそう
「一人で会うんですか?」
「二人でもいいし、他の友達も誘っていいよ。そっちが何人かで来るんなら、
こっちも仲間誘うしね」
「そうですね…」
まんざらでも無い友達と、ちょっと臆するサオリ。
電話越しの会話はそんな感じ。
「わかりました。じゃあ明日会いましょう」
「一人?二人?」
「こちらは私たち二人で行きます」
「うん。わかった。じゃあこっちも二人で行くね」
約束成立
最後の最後に楽しい夜を過ごせそうな予感
>>続く
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